虫食いになる前に防虫加工
こんな害虫を見たら注意して下さい。カシミアなどの高級獣毛繊維が好んで食べられます。そうなる前に防虫加工をしましょう。
日本にいる主な衣類害虫は、甲虫の「カツオブシムシ」と蛾の一種「イガ」の仲間。細かく分けると、「ヒメカツオブシムシ」「ヒメマルカツオブシムシ」「イガ」「コイガ」の4種類が挙げられます。これらの害虫が「幼虫」のときに、家の中で衣類などをエサにして成長するのです。
一番数が多いのはヒメマルカツオブシムシで、4~5月頃に大発生します。起毛部分から、衣服の繊維が薄くなるように広範囲に食べるのが特徴です。
イガは多ければ年に3回発生します。ヒメマルカツオブシムシほど見かける機会は多くありませんが、鳥の羽や巣などにいます。衣服の1カ所を集中して食べる傾向があります。
衣類害虫が活動しやすい条件は?
防虫対策で大切なのは、衣類害虫が住みやすい環境をできるだけつくらないこと。虫の活動は、以下の条件で活発になるので、これらを踏まえた上で、防虫対策を行いましょう。
①温度・・・気温15~25度で衣類害虫が活発に。30度を超えると活動が鈍くなる
②湿度・・・虫は湿度60%以上のジメジメした場所が大好き。
③栄養・・・衣類害虫は繊維やたんぱく質を食べる。ほこりも大好きで、汚れたタンスやクローゼットは天国
併用できる防虫剤とは?
種類の違う防虫剤を混ぜて使うと、お互いに影響しあった結果、溶けて衣類にシミがついたり変色することがあります。同じメーカーのものでも必ず薬剤の種類を確かめてから使用してください。
それまで使用していた防虫剤の種類がわからず、新しい防虫剤を使用したい場合は、古い防虫剤を全て収納から出しましょう。さらに衣類や衣装ケースを風に当てて、ニオイを飛ばしてから、新しい防虫剤を使用してください。